脳神経外科

手術支援

脳機能MRI

各患者さんにおける脳機能の分布を確認する検査です。MRI撮影中に、手を動かすなどのタスクを行いながら、脳血流の変化を描出します。脳の各機能を担う場所は概ね決まっていますが、実際には個人差があるため、術前に正確に把握しておきます。

覚醒下手術支援_脳機能MRI

トラクトグラフィー

運動線維(手足を動かす命令を脳の運動野から手足に伝える神経繊維)や言語機能に関わる繊維を描出する、特殊なMRIの撮影方法です。重要な神経線維と腫瘍との位置関係を手術前に把握することで、より安全に腫瘍摘出を行います。

<腫瘍の内側、後側を運動神経が走行している事が分かります。>
覚醒下手術支援_トラクトグラフィー

<腫瘍と様々な神経線維との関係を描出>
覚醒下手術支援_トラクトグラフィー

ナビゲーションシステム

ナビゲーションシステムは、術野のある点がMRI画像上のどこに当たるかを表示する手術支援装置です。手術中、今現在どこを操作しているかを客観的に表示することで、手術の安全性を高めます。さらに我々は、このシステムに 前述の脳機能MRI, トラクトグラフィーの情報を統合することにより、どこに重要な神経線維があるか(見た目には分からない)を常に確認しながら腫瘍摘出を進めています。

覚醒下手術支援_ナビゲーションシステム

腫瘍のすぐ横を運動神経が走行しており、さらに術野でそれがどこに当たるかを常に確認しながら手術を行うことで、機能温存率を高めています。

術中モニタリング

全身麻酔での手術や、覚醒下手術でも鎮静中は、各種電気生理学的モニタリングにより脳機能を確認しながら手術を行います。覚醒下手術ほど正確ではありませんが、神経線維が絶たれていないことを確認できます。運動誘発電位(MEP)では、運動野を刺激して、手足の筋肉の反応を測定することで、手足の動きに関わる神経線維を確認します。体性感覚誘発電位(SEP)では感覚の機能、視覚誘発電位(VEP)では視覚機能、聴性脳幹誘発電位(ABR)では聴覚機能をモニタリングします。

術中超音波

腫瘍の場所などを、前述のナビゲーションシステムだけではなく、術中超音波を用いて脳に埋もれている腫瘍を確認します。決して誤った方向に手術が進まないよう、様々な方法を用いて検証しながら進めていきます。

<術中超音波>
覚醒下手術支援_術中超音波

<術中超音波とトラクトグラフィーとナビゲーションシステムの統合>
覚醒下手術支援_術中超音波とトラクトグラフィーとナビゲーションシステムの統合

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