腎泌尿器外科

腎盂・尿管がん

ロボサージャン手術または腹腔鏡手術による腎尿管全摘除術

腎盂・尿管がんの標準治療は腎尿管全摘除です。当科では、原則的に全ての患者さんに対して安全な先端型・低侵襲手術であるロボサージャン手術(3D-HMDシステムによるミニマム創内視鏡下手術)または腹腔鏡手術による腎尿管全摘除を行っております。術式はご病状に合わせて選択しています。
ロボサージャン手術の場合、通常は、4−5cm 程度の側腹部のポートと、3cm 程度の下腹部の2つのポートから、内視鏡と手術器具を挿入し、腎・尿管と膀胱の一部を切除し、一塊に摘出します。ご病状によっては、生来の傷である臍を利用して、傷が目立たない臍単一創からのガスレス・ロボサージャン手術で腎尿管全摘除を行います(写真:1円玉の直径2cm)。

ロボサージャン・ガスレス・シングルポート手術の外観

臍単一創からの腎尿管全摘除の利点は、傷が目立たないことの他、術直後の傷の痛みがより軽微なことです。
腹腔鏡手術の場合、3D高精細または4K内視鏡を用いて、側腹部に4つか5つの小さな孔(5mmから21cm程度)から腎臓と上部尿管の手術操作を、4-5cmの下腹部ポートからロボサージャン手術で下部尿管と膀胱の手術操作を行い、一塊となった腎臓・尿管・膀胱の一部を摘出します(ハイブリッド低侵襲手術)。
何れの術式でもほとんどの症例が手術翌日から食事・歩行が可能です。入院期間の目安は4-8日程度です。

  • 治療成績(調査対象:2013年11月〜2018年9月にロボサージャン・ガスレス・腎尿管全摘除を施行した70件)周術期輸血率 4%(全例が術前からの高度貧血症例). 術後合併症 (Clavien grade 3以上) 0%.

腎盂・尿管がんの診断

腎盂・尿管がんが疑われる方には、CT・MRIを行い、尿細胞診の結果と合わせ、総合的に診断をつけます。それでも診断が難しい場合、手術室で麻酔(全身麻酔もしくは腰椎麻酔)をかけて尿管鏡という細い内視鏡を用いた検査で確定診断をつけます。

化学療法(GC療法, G-CBDCA療法 MEC療法, PG療法)

転移がある、あるいは強く疑われる場合や、手術の病理結果で追加治療が望ましいと判断された場合は、原則的にジェムシタビン+シスプラチンによる抗がん剤治療を行います。4週間で1サイクルの治療となりますが、入院と外来を組み合わせて行います。その他、ご病状に合わせて他のレジメンを選択することもあります。

免疫療法(キイトルーダ)

化学療法後の転移のある腎盂・尿管がんに対して有効な治療手段で、効果の持続を期待できる治療法です。

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