脳神経外科

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駒込病院 脳神経外科
都立駒込病院 脳神経外科 部長 篠浦 伸禎

患者さんへのメッセージ

我々は覚醒下手術をH29年までに約450例施行し、技術的にほぼ確立しました。なぜ覚醒下手術が全身麻酔の手術に比べて優れているかといえば、手術で悪くなる可能性のある症状を術中に正確にチェックして、症状が悪くなった瞬間に手術を中断できる点にあります。これは当然全身麻酔の手術では不可能なため、手術後麻痺や言語等の症状が悪化することが全身麻酔は半分くらいの症例でありますが、覚醒下手術は悪くなったときに手術を中止すれば、1月後にはほぼ全例症状が回復し、悪化することはほとんどありません。この覚醒下手術が、脳から脊髄のほぼあらゆる部位で可能になりました。
たとえば、最近ヨーロッパの権威ある雑誌に通った論文は、聴神経腫瘍の手術後8例連続聴力を温存したという報告であり、世界でも初めてのことになります。これ以外にも、言語、運動、感覚、視野、視力、嗅覚、眼球運動等でも機能の温存が可能になり、頭蓋咽頭腫というきわめて手術が難しい疾患でも、悪化なく治療を行える目途がたってきました。

我々が覚醒下手術を確立した理由は、患者さんの症状を悪くしたくないということに徹して様々な技術導入をした結果であり、これは手術のみならず手術後の治療においても同様の姿勢で臨んでいます。放射線治療に関しては、サイバーナイフ、IMRTなどの最新の装置をもっており、またこのような西洋医療の技術のみならず、患者さんで統合医療がご希望のかたには、そのお手伝いを治療の最初から行い、膠芽腫のようないまだに治療困難な病気に関しても積極的に治療を行っております。
脳腫瘍の治療に関しては、様々な技術を駆使して長年やってきているので、当院での治療を選択肢の一つとして考えていただければ幸いです。

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