東京都立駒込病院外科(胃)
形成外科
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内科系部門外科系部門中央部門
診療内容専門分野医師紹介外来予定表

209病棟(形成外科と内分泌代謝内科の混合病棟)の看護婦さんたちのミーティング風景から

 診療内容について
 
1) 顔面や手足の生まれつきの異常、けがやヤケドの治療、皮膚潰瘍や褥瘡、皮膚や皮下の腫瘍など、一般の形成外科として手術的治療をしています。
2) 特にガンなど悪性腫瘍の治療の一環としての再建外科(形や機能を出来るだけ元に戻す外科)、また、その後のケロイドや変形の手術を得意としています。
3) 美容整形手術までは手が回りませんが、それらの後の合併症は治しています。
手術室にて
顕微鏡下の手術:マイクロサージャリー


形成外科とは、なにをする科でしょうか


 皮膚科や耳鼻科など他の科は臓器や対象になる部分が名前に入っているので、分かりやすいのですが、「形成外科」では、ばくぜんとして分かりにくいですね。整形外科と音が似ているので、間違われることも多いのです。
 形成外科は、外科の一分野で、体の表面に近い部分を手術で治療する科です。英語ではPlastic SurgeryとかReconstructive Surgery と言われていて、Plastic は「形作る」、Reconstructiveは「再び作り直す」と言う意味で、病気や事故などで、正常でなくなった状態を正常近くまで治療する科なので す。体表外科、皮膚外科と言う方が分かりやすいのですが、様々な戦争や災害を経て発展してきましたので、災害外科、戦傷外科とも言え、特に私達の病院では 癌の治療に参加しているので 再建外科 と言う面が専門になっています。我々の治療で、心や気持ちの状態が良くなることも多いので、心療外科とも言えましょう。

形成外科の歴史

 紀元前のインドで、鼻を削ぐ刑罰があり、それを治そうというので行われた造鼻術が、形成外科の発祥とされています。ヨーロッパで中世には決闘が流行し、やはり鼻をなくした人にイタリアを中心に行われた造鼻術(タグリアコッチ法)は有名です。その後世界各地での、各戦争を経て発展進歩してきました。戦争や 災害ではやけど(熱傷)やけががつきもので、これらは体の表面からきずを受けるのですから、熱傷の治療、皮膚移植が絶対必要になった訳です。中世から近代 まではこれらの治療が外科の主な役目で、外科そのものが今の形成外科だったのです。二十世紀の前半から、様々な臓器の手術が行われるようになり、現在はご 存知の通りですが、形成外科はいわば外科の原点とも言えるのでしょう。
我が国では、1956年頃から新しい外科の分野として独立し、その後学会・分科会として認知され、現在に至っています。

形成外科が得意とする手術(手技)


以上の成り立ちから形成外科では、 外科基本手術手技の厳守がもっとも大事とされ、 Creative に、組織愛護的に、手術が行われます。
  ■ 傷(傷跡)を綺麗にする。ケロイドやひきつれの予防と治療
  ■ 組織の移植 皮膚,皮弁,筋,筋膜,腱,骨,複合組織,腸管,指など様々な移植手術で治療
  ■ Microsurgery 直径1mm程度の微少血管、神経、リンパ管などをつなぎ合わせる手術治療
  ■ 人工材料(biomaterial)の利用 各種の人工材料、組織拡張器、人工乳房などを利用します。

形成外科で扱う疾患
(部位は頭から趾まで、深さは皮膚から骨程度まで)

形成外科は腹や胸の中まで手術することは少なくもっぱら表面ですが、範囲は非常に広いのです。
先天異常:唇裂、口蓋裂、手足指の奇形、乳房や胸郭の異常、半陰陽、 目、耳、鼻、口の異常 、尿道下裂など
外傷熱傷:様々な外傷、熱傷、顔面骨折
手術・外傷後の変化:ケロイド、傷跡、ひきつれ、喪失、麻痺、瘻孔
腫瘍  良性:種々の皮膚・皮下腫瘍、痣、血管腫、リンパ管腫
     悪性:皮膚癌、その他の軟部組織悪性腫瘍
炎症:ただれ・潰瘍、褥瘡(床ずれ)、静脈瘤症候群、糖尿病性足壊阻、膠原病性潰瘍
Iatrogenic(医原性疾患)点滴漏れ、放射線障害(潰瘍、壊死)
美容外科  美容外科の合併症

ワンポイントアドバイス

けがややけどは、治ってから綺麗にするために、形成外科へ紹介されることが多いのですが、はじめが肝心 なことが多いので、その時か出来るだけ早く形成外科医に診せることが大切です。
ケロイドや傷跡も同じで、出来る前から診せて下されば、出来ないようにすることも可能です。

癌の治療と形成外科のかかわり

私達の病院は癌の治療を得意にしていますので、形成外科も次のような点で、これに深く関わっています。
■皮膚・軟部組織の悪性腫瘍の手術治療 組織の移植を前提にしないと十分な治療が出来ないことが多いのです。その後の不便を少なくするように考えて治療しています。
■各科との協同手術 頭頸部の癌、乳癌などの同時再建に力を入れています。癌の治療は簡単ではないことが多く、癌の治療とその後を何とか正常に近くまで再建する形成外科医が 一緒に治療することが不可欠になることが多いのです。チーム医療とか集学的治療と言い、野球の試合にたとえると、良いリリーフ、ストッパーが居てこそ先発 やエースが十分活躍出来るのに似ています。
■より良き社会復帰のための手術治療 癌が治っても、ケロイド、ひきつれ、瘻孔、放射線障害、様々な変形などが残っては、社会復帰に不便を来すことになります。これらを可能な限り治しています。

 
これは私達、東京都立 駒込病院 形成外科のシンボルマークにしている弥勒菩薩です。弥勒菩薩はもっとも美しい仏像のひとつで、日本形成外科学会のシンボルマークであり、形成外医は繊細に・美しく手術をすることを表しています。
 
 English Version

 
Plastic and Reconstructive Surgery is a specialized branch of surgery concerned with the repair of deformities and correction of functional deficits.
In our unit, the entire spectrum of plastic surgery is treated with fine and careful techniques.
Breast reconstructions after mastectomy and head & neck reconstruction following cancer or trauma are the central and strong field in our unit. Dr. M..Bando is a pioneer of breast reconstruction in Japan.
Head & neck reconstruction is mainly performed with microsurgical techniques. Dr.Y.Terao is a specialist in this field.
Congenital anomalies such as cleft lip & palate, craniofacial anomalies, hand anomalies, hypospadia etc., trauma (especially of face, hand), burn, skin ulcer (varicose, pressure sores etc.,), skin and soft tissue tumors and cancers, keloid and hypertrophic scar, lymph edema and other body surface deformity are also treated with current techniques meticulously.
In planning and performing the best procedure for each patient, meticulous consideration and discussion are always given to the characteristics of each deformity and patients intently.
. We believe the basic principles; the careful observation and evaluation of the patient and performing the latest idea and surgery based on experience make the best results.




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