東京都立駒込病院外科(胃)
耳鼻咽喉科・頭頸部腫瘍外科
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 診療内容について
 
 当科は耳鼻咽喉科全般・頭頸部腫瘍(耳・鼻・のど・舌・頸部の腫瘍)が専門です。心配がある方は受診ください。とくに癌については病院全体で取り組んでおります。癌は早期発見、早期治療が大切です。
一般耳鼻咽喉科疾患はもちろんのこと、唾液腺腫瘍(耳下腺・顎下腺など)や甲状腺腫瘍については特に経験豊富です。またスタッフ交代後、耳の疾患も積極的に治療しており、特に耳(慢性中耳炎など)の手術には力を入れております。
 外来では一般診察、内視鏡検査、超音波、CT、MRI検査や細胞検査や聴力検査などがおこなわれます。
近年手術については、保存的(温存)手術が主流となりつつあり、内視鏡やレーザー、顕微鏡などの機器を使用して細かい操作をおこないます。癌についてもそ の傾向があり、切除手術後の機能回復のため、微小血管吻合技術を用いた再建手術を行うことが多くなりました。
 口やのどに癌があると食道や胃にも同様の病変が重複し易く、積極的に他の診療科に依頼して消化管の検査などをおこない、必要あれば連携して治療をします。癌の治療は、手術、放射線治療、化学療法を患者さんの状態に応じて選択し組み合わせます。
 
 専門分野・特色について
 
主な疾患の症状と治療について
1 慢性中耳炎(中耳真珠腫):
 耳漏・難聴が続く場合は検査を受けましょう。特に真珠腫の場合、頭蓋内合併症を引き起こす危険性があります。多くの場合手術で直すことができます。中耳手術に関して当科責任者は、約500症例の経験があります。
 血性の耳漏が続いて進行するようなことがあれば検査を受けましょう。まれに癌があります。

2 慢性副鼻腔炎、鼻腔・副鼻腔癌:
 膿性鼻漏、鼻閉、頭痛などがある場合、慢性副鼻腔炎(いわゆる蓄膿症)がある場合が多く、X線やCTなどの検査を行います。鼻茸(ポリープ)を伴ってい る場合もあり、保存的治療で軽快しない場合は、手術の適応となります。近年は、内視鏡手術が主流で、昔のように上唇の裏を切開して行う手術は少なくなり、 手術後の顔の腫れなど患者さんの負担は軽くなり、入院期間も短くなりました。
鼻出血、血性鼻漏、頬の痛みや腫れが続く場合には、鼻腔・副鼻腔癌の心配がありますので、内視鏡やCT・MRI、病理組織採取などの検査をおこないます。 歯肉の炎症と紛らわしいことがあります。上顎洞癌では耳前部の動脈からチューブを挿入して抗癌剤を注入したり、放射線治療をおこない、残った病変を手術し ます。

3 喉頭癌:
  耳鼻咽喉科領域でもっとも多い癌ですが早期発見されれば、9割以上は手術をせずに(化学療法と放射線治療だけで)治ります。声帯にできることが最も多 く、声がれが起こります。内視鏡や顕微鏡下に観察して組織を採り、診断を確定します。進行すると喉頭(声帯)を犠牲にしなければなりません。

4 咽頭癌(上咽頭癌、中咽頭癌、下咽頭癌)
 部位により症状が異なります。
上咽頭癌は鼻の奥にでき、鼻閉、鼻血や耳閉感のほか首のリンパ腺が腫れて気づくことがあります。治療は化学療法と放射線が中心です。
 中咽頭癌は口蓋扁桃(いわゆる扁桃腺)や舌の付け根(舌根)や口蓋垂周囲などの癌で、片方の扁桃が腫れたり潰瘍ができたりのどがしみたりします。初期に は化学療法や放射線がおこなわれ、進行癌では口の奥にあるため下顎を開いて切除した後、移植などの形成手術をしてまた閉じることがあり、言葉や食事に支障 をきたす場合があります。
 下咽頭癌は声帯を含む喉頭の後ろにできる癌で食道とつながっています。中咽頭癌と共に最近増えています。のどの痛み(とくに嚥下痛)や通過障害(のみこ む時のつっかえ)、血痰、むせ、声がれなどは要注意です。耳にひびく痛みを伴うこともあります。最近は、内視鏡の進歩で早く見つかるようになりました。早 期では化学療法と放射線が中心ですが初期のものには粘膜切除も試みられています。進行すると咽頭と共に喉頭も切除しなければならなくなり、声帯が失われ、 気管の穴を首に開き、咽頭の代わりに腸の一部を移植するなどの大がかりな手術が必要となりますので早期発見が特に大切です。多量のお酒を飲む方は特に気を つけましょう。

5 舌癌、口腔底癌:
  舌の縁や下側にできることが多く、しみたり、痛んだりします。歯科疾患との関係も密接といわれています。何も症状が無くとも白板症といって粘膜が白く変 わってきたら切除して細胞の検査が必要です。初期には抗癌剤治療、放射線治療で済むこともありますが、進行すると舌の切除後移植による形成手術が必要にな り、言葉や食事に支障がおこります。

6 唾液腺腫瘍:
  ほとんどが耳下腺と顎下腺に腫瘤として触れます。約7割が良性で3割が悪性です。超音波検査やCT、MRI検査のほか針生検などで良性、悪性を判断しま す。顔面神経を保存できるかどうかは手術中の判断にもよりますが、良性では可能で悪性では一部切除あるいは全切除のあと神経移植や形成外科的な手術をおこ ないます。当科の手術例は400例以上になります。

7 甲状腺腫瘍、甲状腺機能性疾患(バセドウ病、橋本病など):
  甲状腺は気管の上にまたがっており、腫瘍ができると頸部の下方に腫瘤を触れたり、圧迫感や声がれ、むせなどの症状をおこします。超音波検査やCT検査、 針生検で細胞を調べて手術が必要かどうか判断します。悪性の場合でも、おとなしい腫瘍が多く、たいていの場合手術で軽快します(基本的には甲状腺癌は、手 術が唯一の治療法です)。しかし、放置すると大きくなり切除不能となります。癌では声帯が麻痺する(声がかれる)こともあります。
甲状腺機能性疾患(バセドウ病、橋本病など)についても、治療しています。橋本病は、癌を合併することもあり注意が必要です。

8 めまい、突発性難聴、聴神経腫瘍:
  めまい、突発性難聴は入院が必要な場合もありますが早期であれば、多くの場合、安静や投薬で軽快します。
 まれに聴神経に腫瘍ができることがあります。めまいや難聴などが糸口になりますが、外見からではわかりません。片方の難聴、耳鳴り、めまいなどで検査してMRIで見つかります。多くは良性で脳外科的な手術や限局的な放射線治療がおこなわれます。

9 転移性腫瘍:
 頭頸部腫瘍だけでなく胸部、腹部や泌尿器、生殖器の癌が頸部に転移することがあります。もとの癌が分からないときは組織を採り(生検)、細胞の検査から判断して治療法を選択します。

〔当科の特色〕
1) 耳鼻咽喉科全般・頭頸部腫瘍のほとんどすべてに、対応できる経験と技術
2) 放射線科、化学療法科、形成外科、消化器外科、口腔外科などの幅広い連携が可能
3) 合併症があっても各専門科で対応可能
4) 嚥下・発声のリハビリテーション
5) 神経科チームによる精神的なサポート(リエゾン)
6) 在宅支援、病診連携、医療相談
 
 医師紹介
 
  常勤医3名と非常勤医2名が診療にあたります。
 
所属職・氏名(ふりがな)
 
専門分野
資  格
耳鼻咽喉科・頭頸部腫瘍外科部長 三橋 敏雄(みつはし としお)
頭頸部腫瘍
耳鼻咽喉科一般(とくに中耳手術)
甲状腺・唾液腺疾患
出身校:千葉大学(昭和59年卒)
日本耳鼻咽喉科学会認定専門医
千葉大学非常勤講師
東京女子医大非常勤講師
日本頭頸部癌学会会員
日本耳科学会会員
日本気管食道科学会会員
日本喉頭科学会会員
日本頭頸部外科学会会員など
耳鼻咽喉科・頭頸部腫瘍外科医長 晝間 清(ひるま きよし)
頭頸部腫瘍
耳鼻咽喉科一般(とくに鼻手術)
めまい症
神経耳科学
出身校:千葉大学(平成元年卒)
日本耳鼻咽喉科学会認定専門医
日本頭頸部癌学会会員
日本頭頸部外科学会会員
日本めまい平衡医学会会員など
耳鼻咽喉科・頭頸部腫瘍外科医員 留守 卓也(とめもり たくや)
 
頭頸部腫瘍
耳鼻咽喉科一般
頭頸部感染症疾患
小児耳鼻咽喉科学
出身校:千葉大学(平成7年卒)
日本耳鼻咽喉科学会認定専門医
日本気管食道科学会認定専門医
日本頭頸部癌学会会員
日本耳科学会会員
日本気管食道科学会会員
日本小児耳鼻咽喉科学会会員
日本耳鼻咽喉科感染症研究会会員
日本アレルギー学会会員など
非常勤医師・耳鼻咽喉科前部長 宮下 久夫(みやした ひさお)
頭頸部腫瘍
唾液腺腫瘍
出身校:千葉大学(昭和38年卒)
日本耳鼻咽喉科学会認定専門医
日本耳鼻咽喉科学会評議員
日本頭頸部腫瘍学会評議員
日本鼻科学会評議員
日本唾液腺学会評議員
非常勤医師 渡部 涼子(わたなべ りょうこ)
 外来予定表

 
午前
午前
月曜日
三橋敏雄・晝間 清・小野健一
留守卓也・三橋敏雄・晝間 清
火曜日
腫瘍・特殊外来(10:30〜)
水曜日
晝間 清・宮下久夫・小野健一
初診医(交代制)
晝間 清・宮下久夫
木曜日
三橋敏雄・留守卓也・渡部涼子
補聴器外来(第2,4)
留守卓也・三橋敏雄
金曜日
腫瘍・特殊外来(10:30〜)
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