外科(呼吸器)

呼吸器外科

駒込病院 呼吸器外科
都立駒込病院 呼吸器外科 部長 堀尾 裕俊

患者さんへのメッセージ

当科は胸部にある心臓および食道以外の臓器、すなわち肺、気管・気管支、縦隔、胸壁、横隔膜などの疾患を担当しています。具体的には病院名にもあるがんと感染症、すなわち肺がん、転移性肺腫瘍、胸膜中皮腫、膿胸、肺感染症(結核を除く抗酸菌感染、真菌感染、肺膿瘍)はもちろん、縦隔腫瘍、胸壁腫瘍、自然気胸、肺嚢胞などの良性疾患の外科的治療を行っています。また、内科的には診断困難な肺病変、胸水貯留・胸膜肥厚および肺門・縦隔リンパ節腫大に対する外科的診断(胸腔鏡生検)も積極的に行っています。

肺がんは早期であれば手術だけで治癒可能ですが、進行がんの場合は手術に抗がん剤や放射線などと組み合わせた治療が必要になることがあります。また、手術以外の治療が適している場合もあります。このような診断・治療の方針に関しては呼吸器外科のみならず、呼吸器内科、放射線診断部、放射線治療部および病理科と綿密に連携(合同カンファレンスを週1回開催)し、臨床試験の結果(エビデンス)やガイドラインと照らし合わせて決定されています。

肺がんは日本人がん死亡者数トップのがんであり、患者数も年々増加傾向にあります。これに人口の高齢化も相まって、80歳以上の高齢者肺がんの手術例も増加の一途をたどっています。このような高齢の患者さんにはにいろいろな病気(肺がん以外のがんの既往や同時重複がん、肺気腫、間質性肺炎、糖尿病、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、肝炎、腎機能障害、膠原病など)をかかえていることが多く、手術実施において問題となることも多々あります。この点当院は呼吸器内科、糖尿病科、循環器科、腎臓内科、肝臓内科、脳神経内科、膠原病科などの総合基盤に基づいた診療も行っており、総合的に患者さんの術前評価と併存疾患の管理ができることが他のがん専門病院にない強みでもあります。

さらに当科は日本臨床腫瘍研究グループ(JCOG)などの日本を代表する多施設共同研究に参加しており、臨床試験を通して新たな治療法の開発にも努めることのみならず、今後の肺がん外科治療を担う若手医師の教育にも力を入れています。今後とも患者さん一人一人の病状や社会的背景などに合わせた患者さん本位の診療を行ってまいります。

肺がんを含めた胸部疾患でお悩みの方はセカンドオピニオン外来も行っておりますのでぜひいらしてください。

駒込病院 呼吸器外科

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