Komagome Column

がん・感染症センター 都立駒込病院の医師・スタッフによるコラム。

乳がんになっても乳房を失わない!

投稿者:形成再建外科 部長 寺尾 保信 乳房再建って知っていますか? 乳房再建は乳がん手術を受けた患者さんが乳房を取り戻すための手術です。がんを治すだけでなく自分らしく健やかにお過ごしいただくために、がんの治療の一環として保険診療で行っています。 都立駒込病院は、日本における乳房再建手術の発祥の地です。1970年代から乳がん患者さんに再建手術を行ってきました。数年前まではごく限られた病院でのみ行わ […]

アピアランスケアの概要と必要性
~治療中も自分らしく~

投稿者:乳腺外科 医長 本田弥生、乳がん認定看護師 砂田由梨香・影山実子 「アピアランスケア」ってお聞きになったことありますか?あまり馴染みのない言葉かもしれませんが、実はここ数年でとても注目されている言葉となっています。 アピアランスケアとは アピアランスケア(appearance care: appearance=外見 care=気にかける、手入れする)直訳すると「外見を気にかけ手入れする」と […]

遺伝性乳がん・卵巣がんを知る
~遺伝子から選択する薬オラパリブ~

日本では乳がんと診断される患者さんは年々増加しており、女性が罹患するがんの第一位となっています。 最近、乳がんの患者さんにオラパリブ(リムパーザ®)という新しい抗がん剤が認可されました。この薬を使用するには遺伝子検査を受けて、遺伝性乳がん卵巣がん症候群の体質があると診断を受ける必要があります。 ここでは遺伝性乳がん卵巣がん症候群について、遺伝子検査について、どのような方にオラパリブが適応となるのか […]

腹腔鏡下肝切除のイロハ
~腹腔鏡下肝切除術のメリットは一体何なのか?安全なのか?近年話題の腹腔鏡下肝切除術について、開腹手術と比較しながら詳しく解説します~

はじめに; 腹腔鏡手術は消化管領域など他領域(胆嚢摘出術、胃切除術、大腸切除術など)ではすでに一般的に普及しており、開腹手術に比べて体にやさしい低侵襲な手術として知られています。それに比べて腹腔鏡下肝切除の歴史はいまだ浅く、2010年に腹腔鏡下肝部分切除・外側区域切除術という限定した術式が保険適応となり、2016年になってからより大きな範囲の肝切除や複雑な肝切除に対して、一定の施設基準を満たす施設 […]

麻酔科って、なに?

投稿者:麻酔科医員 篠浦 央、霜鳥 久 手術で病気を治すのは外科医の仕事です。ただ、外科医だけでは手術はできません。手術を受けるためには、麻酔科医が必要です。あまり知られてはいませんが、安全に痛みなく手術を受け、元気に退院していくためには、麻酔科医の力が必要なのです。 麻酔科医は何をしているの? 麻酔の流れは以下のようになっています 1.術前診察 2.手術麻酔 3.術後診察 1. 術前診察って?  […]

がんと遺伝

投稿者:遺伝子診療科 井ノ口卓彦 日本人の2人に1人が生涯、何かしらのがんを発症されると言われています。患者が多く国民病とも言われることもあるがんですが、ご家族や親戚など血縁者にがんを発症された方が多く「もしかしてうちはがん家系?」と、がんと遺伝の関係について気にされている方もいらっしゃるのではないでしょうか? ここでは 遺伝子と病気、遺伝性腫瘍についてお話しをしていきます。 病気と遺伝子 家族は […]

食道癌の治療最前線
―早期診断 治療の場合―

投稿者:食道外科 医長 三浦 昭順 食道癌の早期発見 統計 1年間に人口10万人あたり食道癌と診断されるケースは男性31.0人,女性5.6人と男性に多い傾向にあります.年齢としては50歳代から増加し始めます. また,治療を行い5年後にどのくらい生存しているかを示す指標である5年相対生存率は男性36.2%,女性42.1%と決して高くない成績です.このように食道癌と診断されるケースは少ないですが,診断 […]

がんに関連した血栓症は多いの?

投稿者:循環器内科 部長 北原康行 1.がんに関連した静脈血栓塞栓症は多いの? この質問の答えは“Yes”です。 このコラムのタイトルでは分かりやすく、“血栓”と書きましたが、血栓は動脈にも静脈にも出来ます。その血栓が血液の流れに乗り、どこかの血管に詰まる事を塞栓と言います。静脈血栓は主に下肢の静脈に好発し下肢の痛みや腫れが出現することがあります。下肢静脈の血栓が静脈の流れに乗って移動すると、心臓 […]

大切な人に勧めたい、大腸がん早期治療のためにできること

投稿者:がん・感染症センター都立駒込病院 大腸チーム 文 放射線治療部 清水口卓也 監修、画像提供 消化器内科部長 小泉浩一  医員 高雄暁成 大腸がんの早期発見 早期がんと進行がんはこれだけ違う 難しい話の前にまずは早期がんと進行がんの違いを見てみましょう。 早期がん 進行がん 見た目 大きなポリープやがんでは血便がきっかけになることもあるが,ほとんどの場合は症状なし、検診の便検査などを入口に, […]

大腸(直腸・結腸)がんの用語や治療方法、副作用を解説します

投稿者:駒込病院大腸外科 中野大輔 ある日突然,『あなたは大腸がん(直腸がん・結腸がん)です。手術で病気を取り除かなければ大変なことになる。』と担当医から告げられたら,気が動転し,頭の中が真っ白になるでしょう。 どんな治療になるの? 人工肛門って何? 仕事はどうなるの? など,がんの告知を受けた患者さんは大抵,その場で担当医に質問できずに帰宅されます。家に帰って冷静になると,わからないことや不安が […]