Komagome Column

がん・感染症センター 都立駒込病院の医師・スタッフによるコラム。

肝臓病について
~肝炎・肝硬変・肝がんなどの症状やセルフチェック法を解説~

投稿者:肝臓内科医員 久保田 翼、肝臓内科医長 今村 潤、肝臓内科部長 木村 公則 はじめに 肝臓は沈黙の臓器と言われてきました。その理由は、肝臓の病気はある程度進行しないと症状が出現しないことが多いからです。このため、肝臓の病気が見つかったときにはすでに病状がかなり悪化していて、もとの状態に戻るのが難しいことが少なくありません。 肝臓の病気は症状がみられにくいために放置されてしまうことがしばしば […]

がんの痛みはこう治療する!あなたのお薬について知っておいていただきたいこと

痛み治療の目標 がんの痛み治療には3つの目標があります。 痛みに妨げられない睡眠時間の確保 安静にしていれば痛みが消えている状態の確保 「まず1の目標から」 起立したり体を動かしたりしても、痛みが消えている状態の確保。まず1の目標をクリアするところから、ひとつずつ解決していきます。 痛みの緩和治療(概論) がんの痛み治療には、主に4つの方法があります。 薬物療法:痛み止めの薬を使う方法で、最も一般 […]

がんの痛みはがまんしないで!

はじめに がんになったら「痛みはしょうがない」と思っていませんか? 痛みは、がんのいずれの時期においても起こりうる症状であり、病気の進行と痛みの強さは必ずしも一致しません。また、病気そのものによる痛みだけでなく、検査や治療時にも痛みが伴うこともあります。 痛みがあると、体がつらくなるだけでなく、気分もおちこみますし、日常生活のさまざまな場面で支障となり、がんの治療に悪影響を及ぼすこともあります。 […]

前立腺がんかもしれないと思ったら
~PSA検査とは?~

投稿者:腎泌尿器外科医長 中西 泰一、腎泌尿器外科部長 古賀 文隆 皆さんは、前立腺がんについてどのような印象をお持ちでしょうか。 前立腺がんは、がんの中でも患者数の増加率が一番高く、2015年に罹患数が約10万人となり、男性では胃がんを抜いて第1位になりました。年齢は75~79歳の方が最も多いとされています。 今日は、前立腺がんの早期診断の重要性と、診断指標の1つであるPSA検査についてご説明し […]

覚醒下手術とは?
~機能温存のための脳腫瘍手術~

投稿者:脳神経外科 医員 大谷 亮平 皆さんは、脳腫瘍治療についてどのような印象をお持ちでしょうか。 脳腫瘍の手術は、以前のように脳の機能を犠牲にしながら摘出する時代から、機能を温存しながら手術する時代へと変わっています。 今日は、脳腫瘍の手術の1つで、機能を温存することを目的とした「覚醒下手術」という手術の術式についてご説明します。 覚醒下手術とは? 覚醒下腫瘍摘出術とは、脳機能を温存しながら脳 […]

血液検査 結果の見方について

投稿者:臨床検査科 部長 出江 洋介 病院でもらう血液検査の結果でどんなことがわかるかご存じですか? 血液検査の結果には、項目と数値は書いてありますが、どういう意味があるかまでは書いてありません。検査のデータは、あなたの血液に含まれているなんらかの物質の量を測定しているわけですが、その物質名が項目に書かれています。まず各項目の意味、特性を理解することが重要です。 検査値が高値であったり、低値であっ […]

転移性肺腫瘍の診断と外科治療について

投稿者:呼吸器外科 部長 堀尾 裕俊 転移性肺腫瘍とは? 肺の悪性腫瘍には肺そのものから発生するがんと、他臓器のがん(これを原発巣と呼びます)が肺に転移したものがあります。前者を(原発性)肺癌、後者を転移性肺腫瘍と呼びます(図)。肺は肝臓とならんで転移をきたしやすい臓器であり、ほぼすべての臓器のがんが転移する可能性があります。よってすべてのがんの治療前および治療後は、肺への転移があるのかどうかを事 […]

悪性リンパ腫に対する「ゼヴァリン」を使った放射線治療を知っていますか?

投稿者:放射線診療科 放射線(ここでは電離放射線)について皆さんはどんなイメージをお持ちですか?「被ばく、怖い、副作用」などマイナスの面を強く感じている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、放射線は適正に管理し使用する事で私たち人類に大きな恩恵をもたらす事もあります。さて、医療の現場で使用される放射線にはどんなものがあるでしょうか。まず、レントゲン写真やCT検査などの画像診断分野で使用されるX線 […]

神経難病ってどんなもの?

投稿者:脳神経内科 医長 三浦 義治 1.神経難病とは 神経難病とは、脳神経系を侵し、さらに根本的治癒が難しい病気のことです。 「難病」とは従来「不治の病」という社会通念に使用される言葉ですが、その歴史について解説します。 日本で「難病」と言われ始めたのは昭和40年代で、スモン病が最初です。 スモン病とはSMON;subacute myelo-optico-neuropathyの略称であり、整腸剤 […]

造血細胞移植後長期フォローアップ専門外来(LTFU外来)とは?

執筆者:都立駒込病院 LTFU外来 当院の造血細胞移植後長期フォローアップ専門外来(LTFU:long term follow up外来)とは造血細胞移植後の患者さんに対して、血液内科女性医師と看護師(造血細胞移植学会の研修修了)で行う専門外来のことです。造血細胞移植後に無菌室から退院した患者さんにとって、日常生活を自宅でどのように過ごせばよいのか、不安でいっぱいだと思います。また、移植片対宿主病 […]

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